掃除機のローラーが回らない！アイリスオーヤマの掃除機などメーカー別に紹介

近年、ヘッド部分にローラー（回転ブラシ）が付いている掃除機をお使いの方が多くなっています。ローラーがカーペットや畳のゴミを掻き出して吸い込むため、髪の毛・細かいホコリ・ダニをしっかり掃除できると人気です。

一方で、使い続けるうちにローラーが回らなくなった経験をした人も多いはず。モーター内臓のパワーブラシは壊れやすい？と感じた経験がある人もいますよね。また、髪の毛やホコリが絡まっていると、ローラーの掃除をするのも大変で面倒です。

今回はローラーが回らない原因や対処法、ゴミが絡みにくい掃除機を紹介します。アイリスオーヤマやシャーク・日立などメーカーが推奨する対処法や、ローラーにゴミが絡みにくくなる工夫も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ローラーが回らなくなる原因で一番に考えられるのは、犬・猫などのペット毛やロングヘアの女性の髪の毛です。毛足の長い絨毯の繊維などでも絡まるケースがあります。

髪の毛などがローラーに絡まっていると、上手く回転できず進まなくなったり吸引力が落ちたりします。パワーブラシの場合、モーターに負荷がかかり故障につながる可能性があるため注意が必要です。

次に考えられる原因は、ローラーの取り付けが正しく行われていない可能性です。一度抜いて差し直してみましょう。特にローラーを取り外して清掃した後は、取扱説明書の通りに正しく取り付けられていない場合があるので気をつけてください。

きちんと取り付けができているように見えても、接続している金具部分にホコリがたまり接触不良を起こしている場合もあります。端子部分と差込口の両方を確認しましょう。

保護装置が作動した場合には、ブラシに負荷がかかって保護装置が作動した可能性があります。ブラシに負荷がかかった状態で運転を続けると、モーターの過熱を防ぐために保護装置が作動して回転が止まります。

保護装置の解除は、運転停止後5分～1時間程度で過熱が冷めると自動的に解除されるのが一般的です。特に夏場は、外気温の上昇により、通常よりも保護装置の解除まで時間がかかります。詳しくは、使用している掃除機のメーカーの公式サイトや取扱説明書で確認してみましょう。

ローラーにゴミが絡まっていない・正しく取り付けできている場合には、故障が考えられます。パワーブラシタイプの場合は「外気取り入れ口」にホコリが堆積すると内部の温度が上昇し、ヘッドに内蔵されているモーターが故障する場合があります。

「故障かな？」と思ったら、取扱説明書の「ローラーが回らなくなった」の項目を確認してください。説明に従って点検しても解決しないときは、メーカーや販売店に相談してみましょう。

ローラーに絡まった髪の毛は、ハサミ・カッター・裁縫用のリッパーなどで切って取り除きます。絡んでいるものが多い場合は、回転ブラシを取り外して分解し、掃除しましょう。ハサミなどでは力不足と感じる場合は、ニッパーの使用も選択肢に入ります。ニッパーであればしつこく絡んでいても、根元から断ち切りやすいです。

水洗い可能なパーツは、しっかりと乾燥させてから取り付けましょう。濡れたまま取り付けると内部に水が入り込んで故障する可能性があります。髪の毛や糸くずが大量に絡まると、ローラーの掃除に時間がかかります。日々のこまめな手入れが大事です。

以下の部分にホコリ等がたまっていないか確認・清掃しましょう。

• ヘッドと本体両方の端子部分（差込口）
• ヘッドの通気口（外気を取り入れる穴）
• ダストボックス全体
• ダストボックスと本体両方の端子部分

端子部分にホコリがたまっていると、接触不良でローラーが回転しない場合があります。細かい部分は綿棒を使って掃除をするのがおすすめです。ダイソンの場合は差込口に加えて、クリアビンの電子端子も清掃してください。

清掃し正しく取り付けても解決しないときは、メーカーに相談しましょう。修理の依頼は電話やWebフォームから申し込めます。連絡先は取扱説明書やメーカーのホームページから調べられます。

メーカーや機種によって修理代は異なりますが、ローラーの修理代相場は数千円〜1万5千円程度です。修理にかかる日数も確認しておくと安心です。

次のような場合は、修理に出すより新しいヘッドの購入を検討しましょう。

• 修理に出している間、掃除機がないと困る人
• 修理に出す手間をかけたくない人
• 修理代が高額で新しいヘッドを購入するほうが安い場合

新しいヘッドは販売店やメーカーから取り寄せたり、オンラインショップ等で購入ができます。

パワーブラシを長持ちさせる秘訣は、定期的なメンテナンスです。パワーブラシの故障は中に仕込まれているモーターの故障が原因の場合あります。ヘッドの通気口が塞がっていると内部を冷やすための風がうまく取り込めず、モーターが過熱してしまうのです。

パワーヘッド本体は水洗いできないので、隙間ノズルを使って吸い込んだりピンセットでホコリを取り除きましょう。回転ブラシに絡まった髪の毛はハサミで切って取り除きます。絡まったまま使用を続けるとモーターに負荷がかかるので、こちらも定期的にお手入れをするようにしましょう。

掃除機がけの前のひと手間で、ローラーの絡まりを防げます。フローリング用ワイパーをかけたり、ゴム手袋やエチケットブラシでカーペットに絡まる毛を取り除くのが有効です。また、次のようなグッズを使えば簡単にお手入れができておすすめです。

掃除機のローラーに髪の毛などが絡まったまま使用を続けると、掃除機の能力が落ちたり故障する原因になります。こまめなローラー清掃や絡みづらい掃除機で、ローラーが回らなくなるトラブルを回避しましょう。