掃除機ヘッドの種類・おすすめ掃除機を徹底解説｜使い分けなども！

掃除機を選ぶ際に大切なのは「吸引力」ですよね。最近は、吸引力の目安になる「吸込仕事率」が高ければ、しっかりごみを吸い取る掃除機との常識があります。確かに吸引力は大切ですが、掃除機の性能はヘッドのごみのかき取り力によっても決まります。

ヘッドの種類やブラシの素材、大きさなどの使い分けによって、ごみのかき取り力が違ってきます。掃除機を選ぶ際にはヘッドの種類を確認することがとても大切です。しかし、掃除機のヘッドの種類についてあまり知らない方も多いでしょう。

本記事では、掃除機のヘッドの種類や人気メーカーのヘッドの特徴、ヘッド以外の掃除機を選ぶときのポイント、ヘッドの種類別に見るおすすめの掃除機10選をご紹介します。掃除機ヘッドの知識を身につけて、しっかり掃除を行いましょう。

モーター式で知られているのが「パワーブラシ」です。ヘッドに小型のモーターが内蔵されていることが特徴です。モーターの力を使い、ブラシを回転させてごみを取ります。フローリングだけでなくじゅうたんや畳のごみもパワフルに取ることができます。

パワーブラシは、ヘッドが重くエアータービンブラシより価格が高い傾向にあります。しかし、自走機能が付いていて、力を入れなくても自動でスイスイ前に進み、手や腕に負担を感じず簡単に掃除できます。

エアー式として知られるタービンブラシは、吸引した空気の力を利用してブラシを回転させながらごみを取ります。モーターが内蔵されていない分、価格が安く小型で軽量なことがメリットです。

しかし、ごみをかき取る力はモーター式に劣るので、じゅうたんや畳よりもフローリング掃除に向いています。フローリングの部屋が多い方におすすめです。

床ブラシは従来型のヘッドで、モーターや回転ブラシが内蔵されていません。吸引する空気の力だけでごみをかき取るので、吸い取れるのはフローリングのごみ程度です。ハンディ型の掃除機によく使われています。

性能を考えるとおすすめできませんが、価格が安く気軽に購入できるのでハンディ型なら購入を考えてもいいでしょう。

日立は掃除機のラインナップが豊富で、パワーブラシ掃除機とタービンブラシ掃除機の両方を扱っています。90度左右にヘッドが曲がる「クルッとヘッド」機能が特徴です。これを使うと、狭い隙間の掃除をしっかり行うことができます。

イギリスの人気メーカー「ダイソン」は、ブラシにカーボンファイバーを使用したヘッドを採用しています。微細なハウスダストから大きいごみまで逃がさず、強力にごみを吸い取ることがカーボンファイバーの特徴です。

また、ペットの毛専用のノズルが付属するモデルも要チェックポイントです。

マキタは電動工具を主に扱う日本メーカーです。スティック型で軽量な掃除機を中心に、販売しています。ローラー付きの小型タイプのヘッドなので、安定してスムーズに前に進めることができます。また、ごみ詰まりを軽減する設計になっており、ヘッドのお手入れが楽です。

パナソニックは「親子ヘッド」を採用しています。親ノズルはヘッドに付いているペダルを押すだけで外れるので、シーンに合わせて簡単にノズルを使い分けできます。また、髪の毛やペットの毛がブラシにほとんどからまらない「からまんブラシ」を採用したモデルもあり、ペットを飼っている方におすすめです。

三菱は「毛がらみ除去ヘッド」を採用しています。髪の毛やペットの毛がブラシにからまると、ヘッドを引き抜くだけで簡単に除去できて取り除く手間がかかりません。また、高さ約6cmの隙間に入り込める「フラットヘッド機能」でお掃除を楽に行えます。

シャープは「奥の手ワイドヘッド」を採用しています。ヘッドの横幅が広く、一度に広範囲の掃除ができて往復する回数が減ります。また、ヘッドを縦にできるモデルもあります。ハンドルを軽くひねるだけでヘッドが左右に曲がり簡単なので、お掃除の幅が広がります。

コードの有無は、掃除機の使いやすさや吸引力を左右します。一般的にはコード付きの方が吸引力が高く、バッテリー切れを気にせず掃除ができます。一方で、コードレスは取り回しがよく、スムーズに移動できて階段や車内の掃除を楽に行えます。

どちらにもメリットとデメリットがあるので、それを考慮したうえで用途に合ったタイプを選びましょう。

掃除機の集塵方法は、紙パック式とサイクロン式の2つです。紙パック式は、専用の紙パックを掃除機に入れ、ごみが溜まったら紙パックごと捨てるだけです。お手入れが簡単ですが、紙パックのランニングコストがかかります。

一方で、ダストカップに直接ごみを溜めるのがサイクロン式です。ごみが溜まったら、ごみ箱に捨てて再度使えるので経済的です。しかし、ダストカップやフィルターのお手入れに手間がかかるのがデメリットです。

掃除機の吸引力は仕事吸込率を目安に調べることができます。仕事吸込率はWで表示され、しっかりごみを吸い取る目安はキャニスター型なら300W、スティック型なら100Wです。しかし、仕事吸込率は実際にごみを吸い取って調べられた試験結果ではありません。

実際にごみをかき取る力とは異なるので、あくまでも目安として考えましょう。

掃除機には静音性の高いモデルがあります。掃除機は、基本的に音がうるさくなりがちな家電なので、静音性にそこまでこだわらない方もいるかもしれません。しかし、騒音が少なければ時間を問わずに掃除できます。

特に、マンションやアパートにお住まいの方は、静音性の高いモデルの購入が安心です。

ヘッドを選ぶ際、できれば純正のものがいいですが販売停止になっている場合もあります。その際は、汎用ヘッドを選ぶのも一つの手段です。汎用ヘッドは各メーカー共通で使用できるように作られていますが、以下の点については購入前にチェックしておいてください。

• 筒の形
• 筒の太さ

筒の形や太さをチェックしておくと、汎用なのに合わなかったといった失敗がないです。筒の太さについては商品紹介ページに記載されている場合もあるので、忘れずに確認したうえで購入するようにしましょう。

掃除機のヘッドはごみをかき取る力を左右するカギになります。選ぶ際にはヘッドの種類をしっかり確認しましょう。パワーブラシもタービンブラシも、それぞれのメリットがあります。用途や予算に合わせ、自分にぴったり合った掃除機を選んでください。