掃除機ヘッドに絡まる髪の毛の掃除方法・取り方｜ヘッド掃除が簡単な掃除機も

掃除機はお部屋掃除の必須アイテムです。毎日使う掃除機ですが、気がついたら掃除機のヘッドに髪の毛や糸くずが絡まっていて汚れているといった経験をした方も多く見受けられます。

「掃除機のヘッドの掃除」はあまり耳にしませんが、実は掃除機のヘッドにも定期的な掃除が必要です。掃除機のヘッドに髪の毛やゴミが絡まったまま使用すると、吸引力が落ちたり、掃除機の故障の原因になったりします。

今回は掃除機のヘッドの掃除について詳しく解説します。ヘッド掃除が簡単な掃除機の特徴やヘッドのお手入れが簡単なおすすめの掃除機7選もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

掃除機の吸引力が落ちる原因はさまざまです。フィルターの中に汚れが溜まる・ゴミが詰まるといった理由もありますが、特に見落としがちな原因は掃除機のヘッドにゴミが溜まっている点です。

掃除機のヘッドは、モーターの力や空気を吸い込む風の力でブラシが回転する仕組みです。ブラシが高速回転し、床に落ちている髪の毛や糸くずなどの細長いゴミは絡まりやすいです。細長いゴミがブラシにたくさん溜まって回転力が弱まり、その結果吸引力の低下にもつながります。

掃除機の吸引力が低下すると、ゴミを吸い込もうとしてよりパワーを使うので、消費電力が上がります。掃除機のヘッドは基本的には取り外しが可能です。こまめに取り外して絡まったゴミを定期的に掃除すれば吸引力が持続します。

パワーブラシは本体に内蔵されたモーターの力によってブラシが回転するタイプです。パワーブラシの中には自走式ヘッドタイプもあり、この自走式ヘッドはパワーブラシの中でも強力で、ブラシの回転力で前へ進むのが特徴です。

パワーブラシはヘッドの中でも吸引力が高く、毛足の長い絨毯などに入り込んだ髪の毛や糸くずなどもかき出して吸い取れます。カーペットや絨毯に適したブラシですが、最近ではフローリング・畳でも同じ吸引力で使えるものも増えています。

タービンブラシはヘッドに付いたブラシが空気を吸い込む風の力によって回転します。パワーヘッドはモーターの力で吸い込むので吸引力が高いです。タービンブラシはモーターの力を使わないのでパワーヘッドに比べて吸引力は小さいですが、ヘッド自体が軽くて動きがスムーズな点が特徴です。

パワーブラシの場合吸い込む力が強いのでカーペットや絨毯に適していますが、タービンブラシの場合だとフローリングや畳に適しています。力の弱い女性や高齢の方は、タービンブラシがおすすめです。

床ブラシはヘッドにブラシが付いていません。風の力でゴミを吸い取るのが特徴です。床ブラシは昔からあるタイプのもので、ブラシが付いてはいても回転しないのでほうきのようなイメージです。

他の種類のヘッドに比べるとかき出す力が弱いので、重たいゴミやカーペットなどに絡まった髪の毛などは吸い取れません。モーターが付いていないので本体は軽く、価格帯も掃除機の中では安いのも特徴です。

パワーブラシを掃除する場合は、まずブラシのロックを解除してヘッドからブラシを外し、専用のお掃除ブラシか手で絡まっているゴミを取り除きます。取れない場合はハサミやピンセットを使って取りましょう。ヘッドの溝に絡まったゴミも歯ブラシや綿棒などを使ってかき出してください。

機種によってはブラシが水洗いできるものもあります。水洗可能であればバケツにぬるま湯を溜め、その中でブラシを振るように洗ってゴミを落とします。絡まったゴミは手でほぐしながら取りましょう。手持ちのブラシが水洗い可能かどうかは掃除の前に必ず確認してください。

髪の毛や糸くずなどゴミを取り除いたらヘッドに戻して掃除は完了です。パワーブラシは高速回転でゴミが絡まりやすいので、こまめなお手入れを心がけましょう。

タービンブラシは機種によってはヘッドから外せないものもあります。そのような場合は、掃除機本体からヘッド部分を外しましょう。ヘッドが外れたら掃除機でブラシ部分に溜まったゴミを吸い取ります。絡まった髪の毛や糸くずはハサミで切って取り除きます。

車輪や後ろのローラーに絡まったゴミはピンセットを使って取ってください。水洗いが可能タービンブラシなら、ぬるま湯を張ったバケツの中にタービンブラシを入れ、ゴミを振り落とし水洗いをしましょう。絡みついたゴミは手でほぐしながら取ります。

最後に乾燥させてヘッドに戻したら掃除完了です。タービンブラシもパワーブラシと同じように定期的なお手入れが大切です。汚れが気になったときには水洗いをして清潔を保ちましょう。

床ブラシの場合ブラシは回転しないので、他のブラシタイプの掃除機のように髪の毛や糸くずが巻きつく場合は少ないですが、ヘッド部分に多少のゴミが溜まるのでお手入れは必要です。本体からヘッドを外し分解して始めましょう。

ブラシが付いているところは専用のブラシでゴミを取り除きます。ヘッド本体部分は拭き上げが必要です。ヘッドは、水に中性洗剤を1〜2滴混ぜ雑巾をつけてよく絞って拭いてください。そのあと別の雑巾を使って水拭きをすればお手入れ完了です。

掃除機のヘッドは月に1回を目安にお掃除するようにしましょう。掃除機のブラシにゴミが溜まったままで使用すると雑菌が繁殖しやすくなるため、衛生面に影響が出ます。月一回ヘッドのお掃除をすれば、部屋をより衛生的に綺麗にできます。

また、ゴミが吸い込み口を塞ぐことになるので吸引力の低下にもつながります。日常的にお手入れができていれば掃除機の長持ちにもつながる他、消費電力の節約になりますので、欠かさず行いましょう。

シャープの掃除機には、水洗い可能なヘッドを採用したモデルが多く出ています。水洗い可能な機種であればブラシをヘッドから外したあと、絡まった髪の毛やゴミを取り除いてからブラシをそのまま水洗いします。

ブラシを水洗いするときはぬるま湯を使って洗い、終わった後は完全に乾かすようにしてください。水洗いができないタイプであれば、外したブラシを専用のブラシや手でゴミを取り除きます。もし絡まって取れないゴミがある場合、ハサミやピンセットを使って取りましょう。

パナソニックの掃除機はパワーノズル・エアノズルどちらのタイプも、ブラシの取り外しが可能です。ヘッド掃除の際にはブラシを取り外し、絡まったゴミや糸くずを手や専用ブラシを使って取り除きます。取り切れない頑固なゴミはハサミやピンセットを使って取るようにしましょう。

最近では髪の毛やペットの毛が絡みにくい「からまないブラシ」を採用したモデルも発売されています。お手入れの手間を省きたい方にはおすすめです。

日立の掃除機は「パワーヘッド」と「エアーヘッド」があり、どちらもブラシを取り外して掃除ができます。パワーヘッドの場合、外したブラシはハサミやピンセットを使ってゴミを取り除いてください。ゴミを取ったあとはブラシ本体を水洗いできます。

エアーヘッドの場合はブラシを外してゴミを取り除いたあと、パワーヘッドと同じように水洗いができますが、ブラシ以外のエアーヘッド・ブラシホルダーも一緒に水洗いができます。水洗いをしたあとはよく乾かしてから分解した部品を戻しましょう。

東芝の掃除機は回転ブラシとヘッドカバーの水洗いが可能です。ヘッドの掃除をする場合はヘッドからブラシを取り外し、絡まったゴミや糸くずなどをハサミやピンセットを使って取り除きます。

ヘッドの内部にホコリなどが溜まっている場合は、歯ブラシや綿棒を使って溝のゴミをかき出しましょう。ゴミが取れたあとは回転ブラシとヘッドカバーはシャワーを使って水洗いをします。水洗いをしたら完全に乾かしてから取り付けましょう。

ダイソンの掃除機も回転ブラシの取り外しができ、水洗いも可能です。ダイソンはヘッドに小型モーターが搭載されており、ゴミが絡まったままだとモーターの動きが悪くなるのでこまめに掃除をするようにしましょう。

ロックを外して回転ブラシを取り外したら髪の毛や糸くずをハサミで取り除き、細かいホコリを歯ブラシや綿棒で取り除いてください。ヘッド本体は固く絞った雑巾で水拭きをします。アルコールの使用は掃除機本体の故障に繋がる場合もあるので、使用を控えましょう。

パナソニックの掃除機には、掃除機のブラシにゴミが絡まりにくい「からまないブラシ」が搭載され人気を集めています。パナソニック独自の円すい形ダブルブラシが髪の毛やペットの毛を事前に除去して、99％以上絡まないのが特徴です。

今まではヘッドからブラシを取り外して絡まった髪の毛や糸くずをハサミで取り外す必要がありましたが「からまないヘッド」だとブラシを取り外す手間がなく、お手入れが簡単です。お手入れが面倒な方や毛足の長いペットを飼っているご家庭におすすめします。

円錐形の回転ブラシは、髪の毛や糸くずが絡みにくい構造です。回転ブラシが円錐形になることでかき取った毛がヘッドの中央部分に向かって集まっていきます。ヘッドの中央部分は一番吸引力が高いため、集めたゴミを中央部分で一気に吸い取って絡まりを防ぐのが可能です。

一般的には円柱型の回転ブラシを採用しているメーカーが多いですが、パナソニックではこの円錐形を独自で開発し、髪の毛や糸くずが絡みにくい回転ブラシを採用しています。

今までの掃除機のヘッドはゴミを取り除くだけのお手入れが主流でしたが、最近では回転ブラシやヘッドが水洗いできるモデルも多く出ています。水洗い可能な機種はほとんどのメーカーで出されていて、回転ブラシの丸洗いが可能です。

中には回転ブラシだけでなくヘッドカバーやブラシホルダーも一緒に水洗いができるものもあります。ヘッドの掃除はゴミを取り除くだけでも手間がかかるので、水洗いできるものであればお手入れの負担を軽減できます。

特に長い髪の毛は、掃除機のヘッドに巻き付き絡まりがちです。よって、掃除機をかける前には、粘着ローラーやクイックルワイパーで髪の毛を取り除くのをおすすめします。

それぞれのおすすめ商品については、こちらの関連記事をご覧ください。

掃除機のヘッドは気づいたら髪の毛やゴミが絡まっていて、お手入れに苦労する場合もあります。汚れやブラシの絡まりを放置していると、雑菌の繁殖や吸引力の低下につながります。正しいお手入れで、ぜひ掃除機を長持ちさせてください。