フローリング向け掃除機おすすめ9選｜床に傷がつく？フローリングに掃除機はダメ？

フローリングの掃除は、掃除機をかけるだけで済ませている方が多いかもしれません。一見簡単そうなフローリングの掃除ですが、誤った方法で掃除機をかけると床に傷がつきやすい点が問題です。また、掃除機のタイプによっては、フローリングで使用すると騒音も目立ちます。

集合住宅だと、近隣との騒音トラブルに発展する可能性もあります。フローリングに掃除機はダメとの意見もありますが、実は適切な対策を立てれば傷や騒音を防げます。掃除機はフローリング向きのものを使いましょう。

今回は、掃除機でフローリングに傷がつく理由・フローリングが傷つかない掃除機の選び方・おすすめ商品をご紹介します。また、マキタの掃除機や掃除の正しいかけ方の手順についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

フローリングにも傷がつきやすいものと、傷つきにくいものがあります。また、原因を知ればフローリングの傷を避けることもできるので、フローリングの種類や傷の原因となるモーターヘッドについて解説します。

掃除機がフローリングを傷つける原因になるのが、小型モーターを内蔵した「モーターヘッド」です。モーターヘッドは細かいゴミやホコリを高速回転で取りやすいため、カーペットや絨毯の掃除に向いています。しかし、フローリングでモーターヘッドを使用すると、高速回転した摩擦で傷が付きやすくなります。

モーターが内蔵された部分は自重もかかるので、ゴミがブラシに絡まった状態でモーターヘッドを押し付けると、フローリングに傷が付いてしまうのです。フローリングへの傷を避けるには、モーターヘッドの使用を控えるか、モップなど他の掃除方法を検討する必要があります。

合板製は複数枚の板を貼り合わせており、ねじれや反りが少なく品質が均一になっています。さらに、薄く加工された木材を表面に重ねて貼り、樹脂でコーティングして耐久性を高めているので傷がつきにくいです。

集合住宅のフローリングは防音性を考慮して、合板に遮音性マットを張りつけている場合もあります。

無垢材とは、天然の木を切り取ってそのまま加工した1枚板を指します。それぞれのパーツごとに木の質感や表情が異なるため、独特の風合いを楽しめます。しかし、無垢材は合板に比べ反りや割れがあり、傷がつきやすい点がデメリットです。

また、温度や湿度による影響を受けやすいため、メンテナンス時は傷がつかないよう気を付けましょう。

掃除機が騒音を発する原因は、内蔵されているモーター音や、モーターの振動が本体に伝わり発生する音などがあります。そのため、モーターの回転数を落とせば振動が減り、騒音も抑えられます。

さらに、フローリングに掃除機をかけた場合、ブラシを動かすたびにローラーが擦れてガラガラ音が鳴ります。中でもヘッド部分にモーターを搭載した「パワーブラシ」は、吸引力が強い分音も響きやすいです。

箒のように毛が付いている「床ブラシ」であれば、パワーブラシほどの音は出ません。しかし、滑りをよくするために搭載されたローラーから、カラカラと音が出ます。

フローリングに掃除機をかける方は多いと思いますが、具体的な意見をご紹介します。

• 普通のフローリングであれば、掃除機程度で傷はつかない
• 一人暮らし用の小さい掃除機を使っているため、毎日こまめにかけている
• モップだけだときれいになった気がしない
• 広範囲を楽に掃除できる
• フローリングの目地にホコリが溜まるとダニが発生する
• ペットの抜け毛がすごいので、1日2回はかける

「掃除機をかけないとゴミやホコリが気になる」・「広範囲を簡単に掃除したい」などの意見が多いです。

フローリングに掃除機をかけない方にはどんな理由があるのか、またどうやって掃除しているのか見てみましょう。

• クイックルワイパーでホコリは十分取れる
• 傷がつきやすい素材のフローリングなので、モップのみ使用している
• マンション住まいで傷よりも音が気になるので、普段はクイックルワイパーを使い週1で掃除機をかける
• カーペットや絨毯のスペースが狭く、掃除機を使うほどではない
• 傷をつけたくないので、ドライシートやウエットシートを使い、たまにワックスシートを使う

掃除機を使うと傷がついたり、騒音が気になるとの意見が多く見られます。また、モップやクイックルワイパーと掃除機を併用している方も一定数いるようです。

上記の「かけない派」にも多いのが、クイックルワイパーを使用する意見です。しかし、クイックルワイパーだけでは取り切れない汚れもあるので、ワイパーオンリーの使用はあまりおすすめできません。普段はクイックルワイパーで手軽に掃除して、週に1～2回は掃除機を使うスタイルがおすすめです。

フローリング掃除では手順が重要になってきます。最初から掃除機をかけると、床に溜まっているホコリが舞い上がってしまうからです。また、乾拭きする際は強くこすらないようにしましょう。手順は以下のとおりです。

1. ドライタイプのフローリングワイパーで乾拭きしてホコリを取る
2. フローリングの木目に沿って掃除機をかける
3. 水拭きする（雑巾またはウェットタイプのフローリングワイパーを使用）
4. 最後に乾拭きをして完了

掃除機のヘッドを前後に動かすと摩擦を起こしやすいので、前後させずにできるだけゆっくりと進みます。部屋の隅など人が通らない部分はホコリが溜まりやすいため、入念に掃除しましょう。

掃除機をかける際、しっかりゴミを吸い取ろうと力を入れてしまい、ヘッドをフローリングに押しつけるように扱っている方もいます。しかし、力を込めて掃除機をかけるとフローリングが傷つきやすくなり、自分の体にも余計な負担がかかってしまいます。

フローリングで掃除機を使う際は力を抜き、丁寧かつゆっくりと掃除機をかけましょう。

部屋の隅に溜まったホコリを吸い取る際は、掃除機のヘッド部分をぶつけないよう気をつけましょう。壁ぎわなどを掃除する時はヘッド部分を幅木の寸前でストップさせる「寸止め」が基本で、プロの業者も使っているテクニックです。

また、掃除機にはブラシ付きのノズルや先端が細い形状のノズルが付属されています。部屋の隅や家具のすき間など、必要に応じてノズルをつけ替えて掃除すれば、傷をつける心配が軽減されます。

摩擦が少ないヘッドを搭載した掃除機でも、固く大きめのゴミを吸ってしまうと、フローリングに傷をつけやすくなります。固いゴミには、砂・ステープラーの針・プラスチック片などが含まれます。小さく固さのあるゴミが混じっていると、吸い込んだ際にブラシに絡まります。

この状態でヘッドをフローリングに押し付けてしまうと、無数の細かな傷をつけてしまいます。そのため、フローリングで掃除機をかける前に乾拭きを徹底するなど、工夫を凝らしましょう。

特にマンションやアパートなどの集合住宅では、掃除機の騒音に配慮しましょう。フローリングで掃除機を使うと下の階に音が響きやすく、ちょっとした音でも不快に感じる人は少なくありません。静音性で選ぶ場合には、60db以下の商品がおすすめです。

掃除機をかける音以外にもワイパーなどが床にあたる「軽量床衝撃音」と呼ばれる騒音がトラブルに発展する可能性もあります。近隣への迷惑を考えるのなら、早朝や深夜に掃除機をかけるのは控えましょう。

また、掃除機のコードがあたる音も意外と響くため、集合住宅ではコードレスタイプの掃除機がおすすめです。

フローリングを掃除する際は、吸引力の高い掃除機がおすすめです。吸引力が高いとフローリングの溝に入った細かいゴミもしっかり吸い取ってくれます。さらに、ダニにも効果的です。ハウスダストやダニを吸い取る高い吸引力は、アレルギーなど健康管理にもつながります。

また、吸引力が高いと掃除の労力や時間も短縮できるため、家事の時短になります。

掃除機でフローリングを傷つけないためには、はじめにヘッドの種類を確認する必要があります。吸引力重視のモーターヘッドは傷つきやすいので、床を傷付けたくない場合はエアタービン式がおすすめです。種類別の特徴をまとめたのでご確認ください。

掃除機には電源コードをコンセントに繋げるコード式タイプと、充電式のコードレスタイプがあります。フローリングを掃除する際には床を傷つけにくいコードレスタイプがおすすめです。以下、コード式タイプとコードレスタイプのメリット・デメリットをまとめたので、参考にご覧ください。

吸引力が強い掃除機は、その分本体の重量が大きくなります。そのため、重い掃除機は床に置いて動かす必要があり、どうしても傷が付きやすいです。しかし、本体が軽い掃除機であれば、床に傷を付ける可能性をグッと減らせます。

コードレスのスティッククリーナーでは、1.3～1.5kgなどの超軽量タイプも販売されています。さらに軽量ながらハイパワーを備えた機種もあるので、選ぶ時の参考にしてください。

ハウスダストをキレイに掃除したいなら、ハウスダストセンサー付きの掃除機がおすすめです。ハウスダストセンサーは、フローリングの溝などに残ったハウスダストに反応して知らせてくれます。センサーに反応しなくなるまで掃除すれば、ハウスダストをしっかり取り除けます。

マキタ・日立・ダイソンなどの人気メーカーから選ぶのもおすすめです。ブラシ部分が丸洗いできて清潔を保てるものや、アタッチメントが豊富でさまざまな場所の掃除ができるものなど、メーカーにより高い性能があります。サポートが充実しているものも多く、メーカー保証期間が1～2年ついているので何かあったときも安心です。

模様替えや引っ越しの時に家具を動かすと、掃除機の傷と比べて深い傷が付いてしまう可能性があります。そのため、フローリングの上に家具を置く場合は緩衝材を貼っておくと安心です。

また、テーブルや椅子などを移動させたい場合は、家具を滑らせる緩衝材や椅子脚カバーなどを利用するとフローリングの傷を防止できます。

コーティングが施されていないフローリングは薬品に弱いため、洗剤や消毒用のアルコールが原因で劣化する場合があります。また、普通の水を吸い込み腐食や変色を引き起こす場合もあるので、薬品や水をフローリングに零してしまった時はすぐに拭き取りましょう。

さらに、コーティングされていないフローリングは極端な熱や乾燥にも弱いため、ホットカーペットの使用は控えましょう。

ペットを飼っている場合、爪を立ててフローリングを引っ掻く可能性が考えられます。また散歩後のペットの足に砂がついていると、さらに傷をつけやすくなります。散歩の後はしっかりとペットの足を洗って、砂を落とすのが大事です。

そのほかにも、猫用トイレの砂がフローリングに転がると傷の原因になるかもしれません。さらにトイレに慣れていない猫はフローリングの上で用を足してしまう可能性もあります。新しいトイレに慣れさせるために、今まで使っていたトイレを隣に置くなど工夫をしてあげましょう。

少しの傷であれば、クレヨンタイプの補修材を使えばすぐに補修できます。クレヨンタイプは100円ショップでも購入できるので、フローリングと似た色を選びましょう。もし近い色がない場合は、2色を混ぜて作ります。補修材の色が決まったら傷に直接あてて塗り込み、余分な色を布で拭き取れば補修完了です。

深く目立つ傷にはクレヨンタイプの補修材では効果が期待できないため、本格的な補修材キットが必要です。補修材を傷に塗り込む方法ですが、キットによっては電気ゴテを使う場合もあります。

この補修材キットは4,000～10,000円ほどで購入できますが、傷の直径が1～2cmほどであれば、専門業者に頼んだ方が安く済むケースもあります。

簡単そうなフローリング掃除ですが、掃除機の使い方にもいろいろなコツがあります。掃除機の使い方を誤ると、フローリングに傷がつくだけでなく騒音の原因になり、せっかくの掃除も裏目に出てしまいます。掃除機の使い方にひと工夫を加えて、傷のないきれいなフローリングを保ちましょう。