【防音】掃除機の音を小さくする方法と対策｜うるさい掃除機の音を静音化！

在宅ワークや時差出勤で、家にいる時間が増えた方も増えています。いつもなら仕事で留守にしている時間帯も、家の中で仕事している方が多いです。自宅内で過ごしているうちに生活音の大きさに改めて気付かされます。

マンションやアパートなどの集合住宅では、掃除・洗濯・足音といった生活音が夜だけではなく昼間も気になります。そのため、我が家から漏れ出す生活音に悩む方も少なくありません。音を抑える方法を知っておけば、近隣からの苦情を防げます。

そこで本記事では、お掃除の防音方法や対策に注目して解説します。防音効果のあるお掃除方法や、おすすめの静音掃除機もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

「生活音」といってもさまざまですが、「騒音」と言われるレベルはどれくらいの音をいうかご存知ですか？騒音値や音圧は「dB（デシベル）」で表されます。この数値が上がれば上がるほど、音も大きくなります。

環境庁が定める騒音の基準値は、昼間が55dB以下、夜間が45dB以下です。通常の会話の騒音値は60dB程度ですが、うるさいと感じる音は70dBといわれています。掃除機の騒音値は70dB前後なので、騒がしく感じるレベルと一致しています。掃除機を選ぶときには、この「dB」の数値が低いものに注目しましょう。

しかし、必ずしも基準値より低い音が静かとは限りません。特にアパートやマンションといった集合住宅では周囲の音が気になる場合も多く、基準値以下の騒音でも迷惑と感じてしまうケースも少なくありません。集合住宅に住んでいる場合は、より騒音に注意が必要となります。

掃除の際にできる防音方法をご紹介します。それでも騒音対策に限界を感じたら、この機会に静音性の高い掃除機に買い替えるのも1つの手です。迷惑になるかもしれないと感じるストレスも少なくなりますよ。

掃除機にはパワー切替ボタンがあるものが多いと思いますが、「強」と「弱」を上手に切替えれば防音対策できます。絨毯やカーペットでは「強」を使ってしっかりホコリを取りたいですが、フローリングや畳などでは「弱」で充分です。

特にフローリングは掃除機の移動の音も気になります。ゆっくりと掃除機を動かせばホコリも舞わずにしっかり吸引でき、防音対策にもなります。

お掃除するときは窓を全開にしてするのが当たり前、と思っている人も多いかもしれませんが、実は掃除の際には埃が舞い散り浮遊して落ちてくるので、窓を開けているとこの舞い上がった埃が部屋中に行き渡ってしまいます。

掃除機の排気でも埃が舞い上がるので、掃除機をかけ終わったあとに窓を開けて、舞い上がった埃を外に逃がす方法が効果的です。この方法であれば、掃除機の音も気にならず簡単に空気の入れ替えができます。

集合住宅で暮らしていると、掃除機をかけているときのゴロゴロ音が階下へ伝わってしまう場合があります。掃除機の運転音だけに限らず、コードやノズルが床に当たる音も意外に響いてしまうものです。日常音を予防するためには、防音マットを敷いておくのも効果的です。

最初から防音マットをフローリングに敷いておけば、掃除の際の騒音はもちろん、日常の生活音も抑えられます。防音マットを敷くとフローリングとの間に段差ができてしまいますが、ロボット掃除機でも乗り越えられる高さなので、どのような掃除機を使用していても一定の防音効果は期待できます。

生活スタイルは各家庭で異なり、掃除をする時間も異なるものです。一般的に、集合住宅で掃除機をかけるのに適した時間帯は8時～19時の間といわれます。目安の時間帯以外に掃除機を使用してしまうと、近所迷惑で苦情が来る可能性があるため注意しましょう。

居住する集合住宅によって掃除機の使用時間のルールが定められている場合は、そのルールを守るのが原則です。しかし、一人暮らしだと掃除機をかける時間がない方も多いです。そういった場合は、ロボット掃除機を使用するのも1つの方法です。

ロボット掃除機であれば、自動で室内の掃除ができます。また、掃除機をかけられる昼間の時間帯に稼働させておくのも可能です。どうしても日中の時間に掃除機をかけられないご家庭は、ロボット掃除機を導入を検討してみましょう。

使い始めは静かで快適に使っていても、使用中に音が大きくなったと感じるがあります。掃除機はモーターに負担がかかると、大きな音が出るようになってしまうので、そんなときにはモーターの負荷を軽減して、音を抑えるようにしましょう。

紙パックが目詰まりすると、掃除機で吸い込んだ風の経路がふさがるため、負荷が高くなってしまいます。吸引力も弱くなりますので、早めに紙パックを交換しましょう。隙間用ノズルのような先が細くなっているノズルは、他のノズルに比べて音が大きく感じます。

ノズルやホースに物が詰まったり、埃がたまっていても大きな音が出る原因になるので、こまめなお手入れも防音に効果的です。また、布団圧縮のために掃除機を使うのは、モーターの負荷がかかり、騒音と故障の原因になるため、なるべく避けましょう。

紙パック式と同様で、フィルターが目詰まりすると、吸い込んだ風の経路を塞ぎ、モーターに負荷がかかるため、音が大きくなる時があります。吸引力も弱くなるので、フィルターはこまめにお手入れしましょう。

ワンタッチ式のダストケースも、付属や専用のブラシを使ってしっかりお手入れします。汚れが気になるときには、可能であれば水洗いも効果的です。水に浸してよく汚れを取り除き、カビが発生しないよう完全に乾いてからセットしてください。

ロボット型掃除機には、複数の運転モードが搭載されている場合が多いため、モードにより音が変化する時があります。また、空気経路が詰まっていたり、パーツのズレなども音が大きくなる原因になります。

ダストケース部分を取り外して、詰まりがないか確認してみましょう。吸引口にゴミや埃が詰まっていないかも確認し、付属や専用のブラシでこまめにお手入れするのも大切です。

掃除中に掃除機のノズルを床に当てたとき、家具にぶつけたときなどは、どうしても音が発生してしまいます。このような音は階下に伝わりやすいため、音が響かないような掃除機の使い方を意識するべきです。

ノズルがぶつかる音が騒音の原因となるため、掃除中はノズルをすべらせるように使いましょう。ノズルを持ち上げて移動すると床や家具などにぶつかってしまいがちなので、なるべくノズルを持ち上げる回数を減らすのも、音を抑えるポイントです。

キャニスター掃除機を使うときは、床や家具だけではなく壁にぶつかる場合もよくあります。床でなければあまり周囲に音は響かないだろうと思われるかもしれませんが、キャニスター掃除機本体やコードなどが壁にあたる音は、想像以上に響くものです。

キャニスター掃除機を使う際は、壁にぶつからないようにするのは音を最小限に抑えるための基本です。コードがあたる音が気になるのであれば、コードレスのスティックタイプ掃除機を使用しましょう。

掃除機を使用すると、多少なりとも音が発生してしまいます。掃除をするのに適さない時間だけれど掃除をしたい時は、音が発生しない方法で掃除を行うのも1つの手段です。たとえば、フロアモップを使えば機械音を立てずに床の掃除ができます。または、使い捨ての掃除シートを取り付けるタイプのフロアワイパーも静かに床の掃除ができるツールです。

掃除機と比較するとフロアモップやフロアワイパーはできる点は限られますが、騒音予防としては最適な掃除道具といえます。

掃除機の音を静かにしたい場合、既存の掃除機を分解し自作する方法もあります。シンプルな構造で自作するなら、単純に掃除機の本体をボックスなどで囲んでしまうやり方です。そのためには、掃除を動かすための最低限必要な部分だけ残し、本体を閉じ込めます。

木製の箱を作り周囲はポリウレタンなど振動で響かないように養生したり、遮音シートを敷いたりしてなるべく音が漏れないようにします。掃除機の持ち手など不要な部分をカットしたり、工具が必要だったりで自作するのは難しく、掃除機は元通りにならないのでおすすめできません。

掃除機の防音や静音掃除機の紹介をしました。生活音を0にするのは不可能ですが、さまざまな工夫で騒音を減らせます。お互いにマナーを守って、気遣うのが何より大切です。ひとの暮らしを感じながら穏やかで快適ななおうち時間を過ごしましょう。