掃除機フィルターの掃除方法｜水洗いしてしまったときの対処法や水洗いの方法も

掃除機のフィルターの手入れは、手間がかかるし大変ですよね。そうはいっても、掃除をしなければ吸引力が落ちてしまったり故障の原因になったりするので、仕方なく手入れをしている方も多いのではないでしょうか。

現在の掃除機のフィルターには、紙パック式とサイクロン式が存在します。どちらも手入れをすると、掃除機の寿命が長くなります。では、それぞれの手入れにはどのような特徴があるのでしょうか。

今回は、そんな掃除機フィルターの役割・手入れの仕方・選び方などについて解説します。また、フィルターの手入れがしやすいおすすめの掃除機やフィルターレス掃除機も紹介します。水洗いの方法や、水洗いしてしまったときの対処法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

掃除機のフィルターは排気の空気をきれいにする役割があり、吸引したゴミやホコリなどの細かい汚れをキャッチする仕組みをしています。フィルターがない場合、掃除機で吸引したゴミやホコリなどの細かい汚れはそのまま外に出ていくため、フィルターは掃除機には欠かせないパーツです。

フィルターにゴミやホコリが溜まると掃除機自体の吸引力が下がったり、フィルターの汚れからくる臭いに悩まされたりします。

なるべく自分に合ったフィルター掃除ができる掃除機を選んで、フィルターを清潔に保ちましょう。紙パック式の掃除機とサイクロン式の掃除機ではフィルターが汚れたときの影響が違ってくるので、それぞれを解説していきます。

紙パック式の掃除機は、紙パックを交換して掃除を終わらせる場合が多いです。しかし、紙パック交換だけでは吸引力が戻らない場合があります。

そんなときは紙パックで止められなかったゴミやホコリを受け止める、中のフィルターを見てみましょう。気づかないうちに中のフィルターが汚れていて、吸引力が低下している場合があります。中のフィルターを掃除して、吸引力を戻せるように試してみてください。

サイクロン式掃除機の場合は、フィルターが吸引力に与える影響が強いです。サイクロン式掃除機には集じんフィルターが付いていて、小さなゴミやホコリを受け止めます。性能がいいものが多く小さなゴミやホコリもキャッチしてくれるので、その分フィルターにゴミが溜まりやすくなります。

また、フィルターのゴミから臭いも発生する場合があります。少し手間ですが、こまめにフィルター掃除をすると、吸引力の持続と臭いの発生が抑えられます。

掃除機のフィルターが目詰まりすると吸引力の低下につながるので、フィルター手入れの頻度は月に1回を目安におこないましょう。では、掃除機フィルターの日頃の手入れの方法を紹介します。

日頃の手入れには以下のポイントがあります。

• 水洗いができるフィルターは水洗いする
• 水洗い後はしっかり乾かす
• 臭いがあるときは漂白剤に付ける

まずは、洗剤で洗えるフィルターかどうかを説明書などで調べましょう。水洗いができるものがほとんどですが、水洗いができないものは拭き取りできれいにします。水洗いができるものは水洗いをして、水分をしっかり飛ばしてから装着してください。臭いがある場合は、漂白剤に少しの時間つけてから水洗いをおこなうと臭いが緩和されます。

湿ったフィルターを使用すると雑菌が繁殖してしまい、納豆のような臭いがする場合があります。臭いの原因である水分を完全になくすために、フィルターを水洗いした後は1日から2日かけて日干しするなど、完全に乾かすと臭くなりにくいです。ただし、ドライヤーや暖房器具からの熱で乾かすと変形や故障の原因になるため注意してください。

また、重曹やアロマは脱臭作用もあり、嫌な臭いを抑える効果があります。テペパーミントやユーカリのアロマを使えば、消毒・殺菌効果もあります。そのほかにも、レモン・グレープフルーツ・タイム・ラベンダーがおすすめです。

消耗品として販売されていない掃除機フィルターも、実はメーカーに部品を注文すると購入できる場合があります。日立・パナソニック・シャープなどで注文でき、掃除機の品番を調べるだけで、注文するフィルターが分かります。各社共通フィルターもあるので、古くなったフィルターを注文して、新品気分を味わってみましょう。

最近では、掃除機にフィルターがないフィルターレスサイクロン式の掃除機も流行っています。フィルターのあるサイクロン式掃除機よりも、遠心分離や吸引力といった技術が向上しています。遠心分離でしっかりゴミと空気を別けてくれるので、フィルターがなくても大丈夫です。

フィルターがない分、掃除機自体の手入れが楽におこなえるのも嬉しいポイントです。ただ、掃除機としては新しい技術のため、価格的には高くなるのがデメリットになります。

まずは、フィルターの種類で選んでいきましょう。2つの種類のメリットとデメリットを紹介するので、どちらが自分に合っているのか見極めて選択してください。

紙パック式フィルターは、こまめな掃除が好きでない人におすすめの掃除機です。紙パック式掃除機は、紙パックにゴミやホコリが集まっていく仕組みになっています。

紙パックがフィルターの代わりをしてくれているので、本体に付いているフィルターに汚れがあまり溜まらないのがメリットです。日頃の手入れは、紙パックのゴミが溜まったら交換するだけなので簡単です。

しかし、本体のフィルターも使い続けると汚れるので、頻度は少ないですがフィルター掃除もしなくてはいけません。またゴミが集まっている場所を通って空気の排気がされる構造なので、掃除中には独特な臭いもします。紙パックにゴミが増えると、吸引力も下がってしまうデメリットもあります。

サイクロン式フィルターは、こまめにフィルター掃除ができて清潔に保ちたい人におすすめです。サイクロン式掃除機の構造は、遠心分離でゴミと空気を分ける仕組みなので、紙パックは必要ありません。

排気される空気はゴミが溜まる場所を通らないので、きれいな空気が排出されるところも嬉しいポイントです。また、吸引力が持続するメリットもあります。

ただ、こまめにゴミ捨てやフィルター掃除をしないと、故障などの原因にもなります。吸引力の持続はありますが、紙パックよりも元の吸引力は弱いところもデメリットとなります。またサイクロン式フィルターは、紙パック式掃除機よりも値段が高い商品です。

次は、フィルターの手入れの方法から選びましょう。フィルターの手入れ方法には2つのポイントがあります。それぞれ解説します。

水洗いができるフィルターの掃除機は、清潔さを保てるのでおすすめです。現在はほとんどのフィルターが水洗いができますが、中には水洗いができないものもあります。

できれば水洗いができた方が、臭いの発生を抑止したりフィルターをきれいに保ったりしやすいので、購入前にチェックしておきましょう。

フィルターの交換が簡単におこなえる掃除機を選べば、汚れたときに吸引力を復活させられます。フィルターの交換が難しい掃除機などは、吸引力が下がったときに掃除機自体が使えなくなってしまいます。掃除機を購入する前に、フィルターの交換方法や購入ルートを調べておくのがおすすめです。

フィルターにはそれぞれ掃除サイクルがあります。紙パックの交換時期は、だいたい1〜2ヶ月に1回となります。吸引力が下がったときには、紙パック式の中のフィルターも掃除が必要です。

サイクロン式掃除機はゴミ捨てはだいたい1週間に1回です。フィルター掃除は1ヶ月に1回程度を推奨されています。フィルターの掃除は手間もかかるため、自分がおこなえそうなサイクルの掃除機を選ぶのがおすすめです。

フィルターは「花粉症用マスクフィルター」と100均で売っている「お掃除用スポンジ」で代用が可能です。しかし、代用品を使って掃除をすると、故障する可能性があります。また、メーカーの保証も受けられなくなってしまうので、できればメーカーのフィルターの購入がおすすめです。

花粉症用マスクフィルターは、フィルターに重ねるだけで代用が可能です。掃除機に負担がかかっていると感じたら、マスクを分解して使用するといいですよ。その場合、真ん中に使われている不織布を利用します。

100均などで販売されているお掃除スポンジは、適切なサイズに切ってフィルターにセットしましょう。汚れたら洗ったり捨てたりできるので、清潔に使用できます。さらに、値段もやすく手軽に購入できるのも魅力です。

掃除機はフィルターだけでなく、ヘッドやホース部分なども定期的に掃除が必要です。機種によってお手入れ箇所や方法はさまざまですが、どの部分をどう掃除するべきか確認しておきましょう。以下の「掃除機のメンテナンス方法│ヘッドを水洗いしてしまったら？」の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。

エアコンや空気清浄機の掃除方法もチェックしておきましょう。エアコンの場合は掃除機でフィルターの汚れを吸い取ったり、水洗いをすると清潔に保てます。空気清浄機の場合は、フィルターの種類によって異なります。それぞれ紹介しますので、参考にしてください。

• 脱臭フィルター：掃除機で汚れを吸い取る
• 加湿フィルター：水洗いする
• 集じんフィルター：掃除機で汚れを吸い取る
• プレフィルター：掃除機で汚れを吸い取る・汚れがひどい場合は台所用洗剤を使ってつけ置き洗いをする

より詳しく知りたい方は、記事の下のリンク先ページをご覧ください。

フィルターをきれいに保つかどうかで掃除機の寿命は大きく変わってきます。掃除機を長く、吸引力の強いまま使いたい方はフィルターに注目した掃除機選びがおすすめです。手間のかからないフィルターの掃除機を選んで、掃除を楽にしましょう。