ハウスダストアレルギー対策におすすめの掃除機6選｜喘息や花粉症に

ハウスダストとは、家の中で白く舞っているホコリというイメージがありますが、実際には繊維クズのほかに、ダニの死骸やフン・ペットの毛・花粉・カビなどさまざまなものが含まれています。

このようなハウスダストは、一般的には1mm以下で目には見えにくいものです。特に、花粉症の方やダニアレルギーの方は、部屋が汚いとハウスダストを吸い込み、くしゃみ・鼻水・喘息の症状などがでて健康に害が及んでしまいます。

布団のダニ対策としては、天日で干すよりもダニの死骸をなくすため、掃除機で吸ってしまうのが効果的です。そこで今回は、吸引したダストを排気の際に外に出さない掃除機やハウスダストアレルギー対策におすすめの掃除機、ハウスダスト対策の注意点をご紹介します。換気がしにくい冬にぜひ掃除機を見つけてください。

アレルゲンとはアレルギーを起こす物質のことです。ハウスダストの中には、花粉・カビ・ダニの死骸など、アレルギーを起こす原因のアレルゲンがたくさん混ざっています。これらの物質は、掃除機でせっかく吸い取ったとしても、排気によって部屋に戻ってしまうのではないかと心配になります。

ハウスダスト対策に向いている掃除機ならば、吸い取った後、フィルターや排気から漏れないような対策が施されています。花粉やダニを通さない密度の高いフィルターが使われていたり、紙パックもアレルゲンなど微細なものが通り抜けない上質なものが使われていたりします。

ハウスダストによるアレルギー症状に悩んでいる方や、掃除機の排気による二次的な汚れが心配な方は、掃除機の排気クリーン機能をチェックしてください。掃除できない部品や箇所が汚れて取れない場合は、お掃除のプロに頼んでみるのもアリです。

ハウスダストには、以下のようにさまざまな種類があります。それぞれの特徴を押さえた上で対策を取りましょう。

• ダニ：気温20〜30度、湿度60％以上で活発に繁殖するので、しっかり温度・湿度管理する
• 花粉：洗濯物について家に入るので、花粉症の方は部屋干しする
• カビ：カビの繁殖を防ぐために温度管理の徹底と掃除をこまめにする
• フケ：ペットを飼っている方は、定期的にシャンプーをする
• 虫の死骸やフン：ダニの餌になってしまうため、こまめに掃除する
• 人やペットの抜け毛：花粉やフケがついている場合もあるので、放置せずに掃除する

ハウスダストは、花粉・カビ・ダニの死骸やフンなどの、ほとんど目に見えない微細な物質で、人の動きとともに空中に漂っています。

たとえば人がソファに座ると、ソファから舞い上がったハウスダストが部屋の空中に浮かび、人の動きとともに空中を漂います。そのようなハウスダスト対策を意識した正しい掃除方法は以下の通りです。ぜひ参考にしてください。

1. 掃除はハウスダストが床にたまっている朝一番がおすすめ
2. 掃除は照明など上の方にあるものから順に下に向かってホコリを取り除きましょう
3. 最後に掃除機で床掃除をして完了

掃除は「上から下に」が基本です。照明・本棚などの家具・クーラーなどの家電といった、上のほうにあるもののホコリをハンディモップで落とし、その後で床掃除をするようにしましょう。先に床掃除をしてしまうと、せっかくきれいになった床に、後から掃除した背の高い家具などのホコリが落ちてしまいます。

上にあるものを掃除するときは、はたくとホコリやハウスダストが室内に舞い散ってしまうため、ハンディモップを使用しましょう。さらに、水拭きで仕上げれば、よりハウスダウトを取り除けます。

最近の布団専用クリーナーには、紫外線照射で殺菌できるUV照射機能付きがあります。ダニを死滅するためには、紫外線を約60秒当てていなければならないといわれています。

そのため、普通に掃除機をかける動作だと、素早くかけることになってしまい、ダニは消滅は難しいといえます。ただ、ダニは人の皮膚やふけなどを食べているので、布団を殺菌して清潔さを保つことは、ダニの好む環境を作らないことにつながります。

朝一番に、夜床面に落下したハウスダストを掃除する時に、掃除機で掃除しようとすると、掃除機や人の動作で微細なハウスダストが再び舞い上がってしまう可能性があります。

また、掃除機の排気対策があまり優れていないタイプの掃除機では、せっかく吸引したゴミから、ハウスダストが排気で吐き出され、二次的に部屋の空気が汚れてしまう可能性もあります。

朝一番の床面の掃除は、掃除機をかける前に濡れた雑巾やホコリを吸着するクイックルワイパーなどでモップがけすると、より効率よくハウスダストを除去できます。平日は忙しいので掃除機までかけられない人にもおすすめです。

掃除機がけは、床全体を見ながら、掃除機をかけ忘れた部分がないか目で追いながら進めていくのが一般的ですが、畳の目と目の間やカーペットの奥には、細かいハウスダストが残っている可能性があります。

ハウスダストをセンサーで感知する掃除機なら、自動的にセンサーで探した上ランプでお知らせしてくれます。 センサーで検知できる大きさは各メーカーの機種によって異なりますが、パナソニックの例では約20μｍのハウスダストまで検知可能です。

ハウスダスト対策の掃除機を見つけるには、掃除機に吸引されたハウスダストが排気で外に漏れないかをチェックする必要があります。

チェックするべきポイントは、排気フィルターや紙パックのフィルターがHEPAフィルターもしくはそれに準ずるものが使われているかです。HEPAフィルターとは、JSI規格で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもつものをさします。

サイクロン式とは吸引したほこりを回転させながら、遠心力で空気と分離してホコリはダストカップに、空気はフィルターを通して排気されます。サイクロン式のメリットとデメリットは以下の通りです。

【メリット】

• 空気がゴミの中を通過せずに排気される

 【デメリット】

• 容器の中のゴミ捨ての際に粉塵が舞いやすい
• その空中に舞った粉塵を息で吸ってしまう可能性がある
• フィルターの掃除の場合もホコリを息で吸い込んでしまう可能性がある

ポリ袋をかぶせるなど捨て方を工夫することで、ほこりを吸い込まないように対策できます。

紙パック式のメリットとデメリットは以下の通りです。

【メリット】

• 紙パックごとゴミを捨てられるため、ホコリの舞い上がりは抑えられる
• フィルターの掃除が必要ない

 【デメリット】

• 紙パックの費用がかかる
• 下位の機種では排気の空気がゴミを通過してしまう

上位の機種では、紙パックを通過した排気をさらにろ過するフィルターがついている場合があるので、あわせて確認してください。捨てる際にゴミに直接触れずに済むので、ハウスダスト対策であれば紙パック式がおすすめです。

掃除機の機種によってクリーンセンサー機能がある機種とない機種がありますが、取れたゴミを比較すると、センサーがある方が圧倒的にハウスダストを多く吸引できます。

ダニの死骸やフンなど目に見えない大きさのハウスダストや、ベッド下などの目で確認しづらい場所も、手元のランプを見ればキレイに掃除できたか確認できます。とくにパナソニックのクリーンセンサー付きの掃除機が人気なので、気になる方はチェックしてみてください。

ハウスダストの大きさはとても微細なもので、ダニの死骸やフンは20μmより小さくほとんど目に見えません。これらが掃除機から外に漏れないようにするためには、フィルターと紙パックの目の粗さがハウスダストより小さいものでなければなりません。

スティックタイプの掃除機の排気は、掃除機内部にあるフィルターを通して排気されます。その際、微細な大きさの物質が外に漏れないような目の細かいフィルターでなければ、外に漏れてしまう可能性があります。

排気機能のチェックポイントは、「HEPAフィルター」か「ULPAフィルター」が装備されているかです。 また、掃除機のスペックを調べる時に「排気レベル」についての項目をチェックしましょう。「クリーン排気」という機能で紹介されている場合が多いです。

紫外線は殺菌作用があるため、晴れた日に布団を天日干しすることで、布団の表面は太陽光に含まれる紫外線で殺菌されます。紫外線を利用した除菌効果は電化製品でも利用されており、病院の入り口に設置されているスリッパを紫外線で除菌しているケースなどが知られています。

布団専用クリーナーには、紫外線で除菌できるUV照射機能が搭載されている機種があります。ハウスダストの吸引だけではない、オプション機能として注目されています。

ダニは卵からかえって成虫になるまで3~4週間かかり、寿命は3か月ほどといわれています。また、梅雨時など温度・湿度が高くなると繁殖が最も活発になります。

生きているダニは天日干しをしても布団の中に逃げ込んで、掃除機で吸い取ろうとしても逃げてしまいます。ダニそのものを退治するには、50度以上の熱を20分以上あてなければなりません。そのため生きているダニについては、布団乾燥機のダニ退治コースで熱風をかけるなどして対策してください。

掃除機と布団クリーナーを兼用するのはおすすめしません。なぜなら、掃除機で布団を汚してしまう可能性があるからです。掃除機で家の中を掃除したものは、衛生上きれいな状態とは言えません。できれば、布団は布団専用のクリーナーを使用するのがおすすめです。商品によっては掃除機と布団クリーナーがセットになってものもあるため、チェックしてみてください。

ハウスダストによるアレルギーを防ぐためには、排気によるハウスダストの二次汚染がないような掃除機を選ぶことと、布団のダニアレルゲン対策を重点的にすることがポイントです。紙パックも含めて、アレルゲン対策ができる掃除機を選ぶことをおすすめします。