【徹底解説】掃除機のモーターが故障した際の修理方法｜異音の原因は？自分で修理できる？

長く使い続けている掃除機から「焼けたような異臭・異音がする」「電源が落ちてローラーが回らない」「音がうるさい」などの症状が出ている方は多いのではないでしょうか。症状が出ても原因が分からないので、そのまま使い続けていいのか不安ですよね。そういったトラブルの原因の1つが、本体に搭載されているモーターの故障です。

壊れたモーターを自分で修理するのは難しいので、大抵の場合メーカーや修理業者に依頼する必要があります。とはいえ、修理代・修理業の種類がよく分からない方も多いです。

そこで今回は修理にかかる費用の相場と掃除機のモーターの主な修理方法を3つ紹介します。また故障の原因がモーターかどうか確認するポイントやモーターが壊れる原因についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

掃除機が故障した場合、さまざまな原因が考えられます。その中でも、モーターに原因がある場合の症状を紹介しますので、該当しているかどうかを確認してください。

• 動かない・運転中に電源が落ちる
• 発煙・異臭・異音がする
• 吸引力の低下
• 動作音がうるさい

これらの症状が出ている場合は、モーターに原因があることが多いです。しかし、吸引力の低下はゴミが溜まり過ぎている場合でも起こります。そのため、モーターのみが原因とは限らないので、ゴミを捨ててある程度お手入れした状態で確認しましょう。

掃除機のモーターが壊れた場合、お使いの掃除機のメーカーに修理を依頼するのが最も確実な方法です。各メーカーのモデルに合った最適な修理方法をその道のプロが行なうので、質の高い修理が期待できます。

モーターの修理費はメーカーや故障レベルなどによって変動しますが、約5,000円~2万円が相場です。安全かつ確実な分、割と高めであると言えます。また、診断のみで修理をキャンセルした場合、メーカーによっては見積診断料金が発生する場合があるので注意してください。

メーカーとは別に、家電製品の修理を専門とした修理業者に依頼する方法があります。掃除機の機種にもよりますが、メーカーに依頼するより安い費用で修理をしてもらえることが多く、融通が利きやすいのがメリットです。

ここでは信頼性が高く人気のある修理業者「リペアネットワーク」と「掃除機の修理屋さん」の2社をご紹介しますので、修理業者選びの参考にしてください。

「リペアネットワーク」は、各種家電修理を取り扱う会社です。掃除機の修理は、吸引力改善修理が5,500円・分解清掃が3,850円・簡易修理が3,300円と非常にリーズナブルです。しかし、機種にもよりますが掃除機のモーター修理は2万円~3万円ほどとメーカーに依頼するのと同等の料金が発生する場合があります。

「掃除機の修理屋さん」は、掃除機の修理を専門に請け負う会社です。リーズナブルな価格・質の高いメンテナンスと保証・迅速な対応などから、ネットでも高い人気を集めています。料金は見積もりと点検＋メンテンナンス＋修理で2,980円＋修理部品代金です。修理部品代金にモーターが該当するので、事前に見積もりを出してもらいましょう。

自分で修理する方法もあります。部品や工具を揃えるだけなので、最も安く済みます。また最近では、修理の仕方を分かりやすく説明している動画も多いです。しかし、モーターの修理にはそれなりの技術が必要。

場合によっては感電や完全に故障してしまう恐れがあります。そのため、自信がない方はメーカーや修理業者に依頼してください。モーターの修理の場合は、本体を分解して取り寄せたモーターを半田で取り付ける必要があります。

モーターが壊れる原因は、寿命であったり使い方を間違っていたりなどさまざまなものが考えられます。ここでは、掃除機のモーターが故障する主な原因を紹介します。

機種や利用頻度によって変動しますが、掃除機の寿命は約6~8年と言われています。同じ掃除機を長く使っている場合は、モーターそのものの老朽化が原因です。それによって、電源が落ちたり異臭がしたりすることがあります。

同じ掃除機を6年以上使用している場合は、寿命の可能性が高いです。その際は、掃除機を買い替えるのも1つの手です。なお、メーカーが推奨している方法で定期的にメンテナンスを行なうと、掃除機の寿命を延ばせることもあります。

掃除機の内部にゴミが溜まると故障の原因になります。掃除機には「紙パック式」と「サイクロン式」の大きく2つの構造があり、それぞれモーターの故障の原因が異なるので注意しましょう。

紙パック式は、吸いこんだゴミを紙パックに集塵します。紙パックは使い捨てで交換が必要です。紙パックには、メーカー純正紙パックとさまざまなモデルに対応可能な互換紙パックがあります。

互換紙パックの場合、サイズが合っていないと本体の間に隙間が生じ、吸い取ったゴミがモーターに入り込んで故障することがあります。そのため、純正の紙パックを使用するのがおすすめです。また、8割程度ゴミが溜まったら交換してください。

サイクロン式は吸引した空気とゴミを遠心力によって分離し、ゴミのみをダストカップに集塵する方式です。サイクロン式のモーターが故障する原因は、フィルターのお手入れ不足により排気が悪くなり、ゴミやホコリが内部のモーターに入ることが考えられます。

サイクロン式の場合は、フィルターのお手入れを定期的に行なうことでモーターの寿命を延ばすことができます。また、ダストカップに溜まったゴミは少量であってもその都度捨てるようにしましょう。

本記事では、掃除機のモーターの修理方法について紹介しました。モーターの修理はメーカーや修理業者に依頼するのが最も確実です。また、普段から掃除機のお手入れをしっかり行なうことで寿命を延ばすことができます。長く使い続けるためにも、自分に合った安全な掃除機の修理方法を見つけてください。