掃除機の電源が入らない原因と直し方・対処法｜オーバーヒートの治し方は？

「掃除機を使っていると突然止まってしまった」・「掃除機を使おうと思ったのに電源を入れても全く動かない」・「急に止まってしまう」場合「故障かな？」と思って慌ててしまった方は多いのではないですか。

しかし、掃除機の電源が入らないからといって必ずしも故障したとは限りません。電源が入らない原因はいくつかあるからです。その原因やよくあるトラブルや直し方を知っておくと自分1人で対処できます。

この記事では掃除機の電源が入らないときに、まず確認してほしい原因を「環境編」と「掃除機本体編」に分けて紹介します。また、どうしたら電源が入るようになるのかを説明します。掃除機を扱う有名メーカーのダイソン・アイリスオーヤマ・東芝の修理サポートについても見ていきます。掃除機の電源が入らなくて困った経験がある方は、ぜひ参考にしてください。

当たり前ですが、停電していたら掃除機は動きません。コンセントをプラグに差し込んでも、電気が世帯一帯に流れていなければ動かなくて当然です。停電中にできる処置は少なく、ただ待つしかないので電気が復旧するまで待ちます。

しかし、どうしても停電中でも掃除機を使う必要がある場合でも、掃除機を動かす手段があります。電気を蓄えている他の物から電源を取る方法です。

たとえば、電気自動車などから電気を取れば、掃除機を動かせます。災害時には役に立つので覚えておくのをおすすめします。

掃除機の消費電力はそれほど多くないですが、他の消費電力が大きい家電製品と同時に使用しているとブレーカーが落ちやすいです。使っているときに突然電源が落ちてしまうので、そのような状態になったら、ブレーカーが落ちている可能性があります。

しかし停電も、掃除機を使っている最中に起こる場合があります。違いを見分けるためには、家の外を見回してください。外灯や自動販売機など街中で電気を使うものが消えていたら地域一帯が停電中、周りの灯りが付いていたらブレーカーが落ちたと考えてください。

子どもがいたずらしても動かないようにするチャイルドロック。いわゆる安全装置の外し忘れのケースは、電源が入らない原因の1つです。

一人暮らしだと子どものためにチャイルドロックをかける習慣がないので、なにかの拍子でチャイルドロックがかかると、チャイルドロックが原因だとは頭に浮かびません。

自分では意識していなくても、実はチャイルドロックがかかっている場合があります。電源が入らないと思ったら、まずチャイルドロックを確認してください。

掃除機はゴミを吸い取るための本体と、ゴミを吸引するためのホースの2つに分かれています。実は多くの掃除機が、この2つが外れると電源を停止するようになっているので、しっかりとホースが本体に刺さっていないと電源が入らない場合があります。

掃除機とホースの間にゴミが挟まると接触不良になるためで、使っている途中に突然電源が切れたら、掃除機とホースを外してゴミを手で払ってから、再度繋げて電源を入れてみましょう。

電源プラグがコンセントにしっかりと刺さっていないのも、電源が入らない原因の1つです。電源プラグの差し込みが甘いと掃除機を使っている最中に抜けてしまい、電源が切れてしまいます。

自分では電源プラグを差し込んだと思っても差し込みが甘く、ちょっと引っ張ったら外れてしまいます。しっかりとコンセントの奥まで差し込んでから掃除機を使うようにしましょう。

電源プラグやブレーカーに不具合がないのに掃除機の電源が入らない場合は、スイッチが接触不良を起こしている可能性があります。一見すると問題なく見えますが、スイッチ部分の基盤に問題があるかもしれません。

たまたま1回だけ接触不良を起こしたのであれば、乱暴に扱わない限りその後も問題なく使えるかもしれません。しかし、何度も起きるのであればメーカーに問い合わせましょう。自分で分解して直そうとすると、いろいろと不具合が起きる可能性が高くなるので、おすすめしません。

電源プラグがない掃除機によくあるのが、充電をせずバッテリー残量が減っているケースです。掃除機に限らず、充電式の電池は使っていなくても少しずつ放電しています。つまり、充電をせずにそのまま長期間放置していると、バッテリー切れになり電源が入らない可能性があります。

使っている掃除機がコードレスで、久しぶりに掃除機を使うときに電源が入らない場合は、まずバッテリー切れを疑ってください。

多くの掃除機には、事故や火災を防止するための保護装置が入っています。掃除機をずっと使い続けていると掃除機のモーターが過熱するため、保護装置によって運転を停止する仕組みになっています。

これは全メーカーの掃除機でほぼ共通ですが、本体が熱くなっているようなら5分~30分ほど運転を停止して、掃除機本体を冷やせばまた使えるようになります。夏場はもう少し時間がかかります。冷やせばまた掃除機が動くようになるので、焦らず待ちましょう。

ただし、モーター部に焦げが発生してしまった場合も同じ現象が起きます。掃除機の電源が入らない上に掃除機から焦げた匂いがする場合は、それ以上使わないようにしてください。

電源が入らない大抵の原因は、掃除機のメンテナンスをすれば直ります。掃除機本体とホースの間のごみを取り除く・溜まったゴミを捨てる・しっかりと電源プラグを入れ直すなど、上記でも紹介したものを実践してください。

ただし、正しいメンテナンスをしないと故障の原因になる可能性があるので、取扱説明書を見ながら正しいメンテナンス方法を行ってください。

掃除機の取扱説明書には「故障かと思ったら」の項目が必ず記載されています。よくあるトラブルの原因と解決方法が書かれているので、電源が入らなくなったら取扱説明書を確認しましょう。

電源が入らない場合、異なるメーカーでも似たような原因であるケースが多いのですが、その掃除機特有の原因である可能性もあります。そのため、電源が入らない場合は取扱説明書を読んで、書かれている対処方法を試してください。

掃除機の電源が入らない場合、メーカーのHPをチェックするのもおすすめです。取扱説明書と違って、メーカーのHPには動画付きで対処方法を解説しているケースもあります。

また取扱説明書を紛失しても、メーカーのHPにアクセスすればダウンロードできる場合が多いので、掃除機の電源が入らないけど「故障かな」と思ったら、メーカーのHPを確認しましょう。

上記でご紹介した対処方法をすべて試してみてそれでもダメなら故障かもしれません。基盤の接触不良やモーターの故障といった具合に、掃除機内部は素人では手が出せません。下手に手を出すと火災や事故の原因になりかねないのでメーカーに依頼してください。

ダイソンの掃除機のメーカー保証を適用するには事前登録が必要です。事前に登録しておくと最短3日の修理サービスやその他のサポートがスムーズに行えます。また、メールや電話、チャットで相談可能です。

アイリスオーヤマでは、電気製品専用修理コールを設けています。その他、メールでの問い合わせも可能です。修理料金は購入からの期間や商品、サービスによって異なります。保証期間内は修理サービスは無料ですが、使用方法の誤りや分解が原因の場合は有料となります。

また、メーカー以外にも民間の修理業者に依頼するのもひとつの方法です。掃除機は使用頻度が高いので対応してくれる業者は多いです。費用を抑えて修理したい方にはおすすめです。

上記で紹介した電源が入らないトラブルが解消されても掃除機が上手く使えない場合や、掃除機を付けると異音や異臭がする場合は、その他の原因が考えられます。こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧くださいね。

掃除機のモーターは使っていくうちに消耗します。ここではモーターの寿命や寿命を延ばす方法を紹介します。

掃除機のモーターの寿命は平均で8年と言われています。上記で紹介した原因を解消したはずなのに掃除機が度々止まってしまったり、ゴミを取り除いたのに吸引力が変わらず弱かったりする場合は、掃除機のモーターが寿命のサインだと思って間違いありません。

掃除機はホコリが溜まってしまうとモーターが疲弊してしまいます。電源が入らない時だけでなく定期的に掃除をするなどメンテナンスをすれば、モーターを長持ちさせられます。具体的なメンテナンス方法は以下のリンクを参照してください。

今回紹介した対応をしても掃除機に不調が残る場合、経年劣化によるところが大きいです。故障ではありませんが、劣化している部品を交換するなどの方法で修理するのは可能です。

補償内容にもよりますが修理費は高くつくので、掃除機を買い替えした方がお得な場合が多いです。以下の記事で買い替えにおすすめの掃除機の機種を紹介していますのでぜひご覧ください。

パナソニックは、さまざまなタイプの掃除機を幅広く取り扱っている、非常に有名な国内メーカーです。吸引力が長く続くサイクロン式掃除機や、スタイリッシュなスティック掃除機・ロボット掃除機の他、布団専用掃除機なども取り揃えています。

ダストボックス部分をそのまま水洗いが可能なモデルや、吸い込みブラシのお手入れが簡単にできる「からまないブラシ」が搭載されているなど、お手入れが簡単なモデルが多いのも特徴です。自分できちんとお手入れをして、清潔に使いたい方におすすめです。

国内有数のメーカーである日立は、スティック型・キャスター付き・サイクロン式・紙パック式・ロボット掃除機など、豊富な種類を取り扱っています。すき間の奥や棚の下といった暗い場所でもゴミを見逃さない「ごみくっきりライト」や、ゴミがブラシに絡まない「からまんブラシ」がほとんどのモデルに搭載されています。日々の掃除機かけがちょっと楽になる小技が効いています。

また、スティックタイプは1.5kg以下のものも多く、軽くて使いやすい掃除機を求める人にもおすすめです。

さまざまな生活家電を取り扱っている東芝の掃除機は、コードレス・サイクロン式・紙パック式などの種類があります。製品の寿命の長さが大きな特徴で、いいものを長く使い続けたいと考えている人におすすめです。

ダストボックスは内でごみを圧縮するので、中のごみを捨てるときにホコリが舞いあがりにくく、ネットへのごみの付着も軽減してくれます。なお、ダストボックスは水で丸洗いが可能なので、清潔に使いたい人にも向いています。

多くの生活家電を取り扱う三菱の掃除機は、コードレス・サイクロン・紙パック式など種類も豊富で、高性能なモデルが揃っています。必要な機能をしっかり強化したシンプルな構成のモデルが多く、特に紙パック式の場合は2万前後で購入できるなど、コスパに優れているのも特徴です。

スティックタイプはスティックの切り替えが簡単で、付属のブラシの取り付けもワンタッチでできるなどの使いやすさも魅力です。

シャープは、テレビ・スマホで有名なAQUOS（アクオス）でもおなじみの大手メーカーです。スティックタイプはすべて2kg以下といった軽量にこだわって作られていて、一番軽いものは1.2kgとなっています。それでいてバッテリーは最長約60分の稼働時間を確保しているので、軽量で長く運転できるモデルを探している人におすすめです。

掃除機の電源が入らない場合の原因と対処法に解説しました。掃除機が止まったら焦ってしまいますが、まずは落ち着いて何が原因で止まったのかを1つ1つ確認しましょう。それでもダメならメーカーに修理依頼や買い替えを検討してください。