床・フローリングが傷つかないおすすめ掃除機8選｜傷をつけない対策も

フローリングの掃除をしていると床に傷がついていて、「いつの間に傷ついてしまったのだろう？」「賃貸なのに傷をつけてしまった！」などと気になったことはありませんか？重い家具を引きずってしまったり、ペットに爪で引っ掻かれたり、フローリングの傷の原因はさまざまです。

しかし、掃除機をかけている際に床を傷つけている可能性があることを、知っている方は少ないのではないでしょうか。なぜ掃除機によって床が傷つけられるのか、よく使う家電だからこそ原因を知りたいですよね。

そこで今回は、掃除機をかけて床に傷がついてしまう原因やその対策、フローリングに掃除機はダメなのか、床が傷つかない掃除機の選び方を解説します。また、コードレスを含む床を傷つけないおすすめ掃除機6選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

掃除機のヘッドが、摩擦の少ない傷をつけにくいタイプであったとしても、プラスチックの破片や砂などの固いものが、ローラーやブラシ部分に付着したまま掃除機をかけると床が傷つきます。

また、おもちゃのブロックなど大きめの固い破片が、吸引口付近にはさまっているのを気づかずにそのまま掃除機をかけ続ける場合も、床を傷をつけてしまいます。ペットの餌や砂などの細かい物でも引きずってしまうと、床に細かい擦り傷がついてしまいます。

モーターヘッドには、軽い力で掃除機を滑らせるために、左右に車輪のようなタイヤが付いています。そのタイヤに髪の毛や糸くずなどが絡まってタイヤが回転しなくなっている場合、タイヤも含めてヘッドを引きずる形になるため、フローリングに傷がつきます。

ヘッドの滑らせ方によって、斜めに滑らせた時もタイヤの回転が止まってしまう場合もあるので、掃除機をかける際は気を付けましょう。

モーターヘッドで回転するブラシは、カーボンファイバーブラシという材質のブラシや、材質が固めのブラシの場合、床に傷がつくことがあります。

一般的にはブラシの回転だけでは普通の床では傷つかないことがほとんどですが、フローリングの表面仕上げが、照明が映りこむほどピカピカの鏡面仕上げになっている場合は特に傷つきやすいので注意が必要です。

コードレスタイプではなく、本体とホースがあるキャニスタータイプの掃除機は、高性能で吸引力があるタイプが多いのですが、パワフルな分、本体の重量は重めのものが多いです。

フローリングの材質にもよりますが、掃除機を移動させるたびに、本体についている車輪によって床に傷がついてしまう場合があります。

ローラーブラシの回転が原因で、フローリングに傷がついてしまっている場合、ナイロンフェルトなど、やわらかい素材で作られているタイプのローラーヘッドを使用すれば、フローリングを傷つけません。

ソフトタイプのローラーは、平らな面で滑らかに滑りながら掃除機をかけられます。ただし、米粒・ペットの餌・砂などの固いゴミを、ローラーが引きずる場合は傷がついてしまうため、固い物を引きずっていないかどうか注意が必要です。

いくらヘッドのローラーがやわらかいものを使ったとしても、固い米粒やペットの餌などを引きずってしまうと傷がついてしまうため、ヘッドを付けて掃除をする前に、ホースか細いノズルで固いゴミを取りましょう。

たとえば米粒の落ちている場所や、ペットの砂などが落ちている場所がある程度特定できるのであれば、あらかじめホースで吸い取ってしまったあとに、ヘッドローラーで掃除すると安心です。

モーターヘッドについている左右のタイヤは、床に接触して回転すると、摩擦で摩耗してすり減っていきます。やがてタイヤの高さがなくなってしまい、床とモーターヘッドの隙間も狭くなります。

そうなると、本来接触するはずのないモーターヘッドが床に当たるようになり、そのまま掃除機をかけるたびに、床に傷がついてしまいます。この場合は、左右のタイヤを交換すれば解決できます。

一般論として、掃除機はモップと比べるとフローリングに優しくありません。特に賃貸物件ではフローリングの傷み・損傷が原状回復の対象とみなされる可能性があり、場合によっては思わぬ出費を招いてしまいます。対応策としては、固いものをホースで吸い取ってからモップがけするのが効果的です。

ハウスダストをきれいにするには、夜のうちに床に落ちたハウスダストを、朝1番に掃除するのが理想的。モップがけは、ハウスダストの中でも細かいほこりの舞い上がりを防ぎながら吸着できて、床を傷つける心配がないためおすすめです。

フローリングに対する掃除機のかけ方は、まず事前準備から始まります。具体的には掃除機がけする前に、ぞうきんで床全体を乾拭きしましょう。最初に乾拭きしてホコリを取っておくと、掃除機がけに伴うホコリの飛散を防げます。

フローリングは板のつなぎ目にホコリが溜まりやすいため、つなぎ目に沿って掃除機がけしましょう。また部屋の隅・壁際にもホコリが溜まりやすいため、時間をかけて掃除すると効果的です。

床を傷つけにくい掃除機を選ぶ場合のチェックポイントを、メーカーの製品の特長も含めて紹介します。

固い固形物を引きずって掃除する場合以外を除くと、掃除機自体が床を傷つける原因は、掃除機のヘッドの機能にあります。モーターヘッドは、電力によって掃除ブラシがクルクルと勢いよく回転します。

その強力な回転によって掃除機が前に進む力を促します。その回転がとてもパワフルなために、ブラシが床を傷つけてしまう可能性があります。また、ヘッドの種類であるタービンヘッドは、床を傷つけるほど強い回転ではありません。

ダイソンのモーターヘッドの場合、ブラシの種類によって、傷つきやすいものがあります。「カーボンファイバーブラシ」と、「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」のブラシは固いため、鏡面タイプのフローリングの場合は特に、傷がついてしまう可能性があります。

ダイソンの掃除機では、床を傷つけたくない時には「ソフトローラークリーナーヘッド」を使うことをおすすめします。こちらのヘッドは別売されており、単品で購入できます。

日本のメーカーのヘッドの回転は、海外のメーカーのものより柔らかい素材が使われているので、傷つきにくいといえます。それでも、モーターヘッドのブラシの回転によってフローリングが傷つくのが心配であれば、モーターヘッドの回転を掃除中に止められる掃除機がおすすめです。

パナソニックの掃除機の機種の中には、回転ブラシを停止させられるノズルブラシ回転オフ機能が搭載されているものがあります。2020年12月現在、手元のスイッチだけで回転ブラシをオフにできるパナソニックの機種は以下の通りです。回転ブラシのオン・オフ機能の有無は、各機種の取り扱い説明書を確認しましょう。

• MC-SBU640K
• MC-SBU530J
• MC-SBU430J

キャニスター式の掃除機の本体は、重さのある本体を床に置いて、タイヤの回転で床の上を移動させながら使うため、タイヤによって床に小さな傷がついてしまう可能性があります。床を傷つけたくない場合は、なるべく本体が軽い掃除機を選びましょう。

ヘッドの滑りが悪くなると床に傷が付きやすくなる恐れがあります。ダイソンのヘッドなら自分で分解して詰まっているホコリやゴミを除去すれば、滑りがよくなることがあります。

また、ヘッドの裏面に貼られているフェルトが押しつぶされている場合は、張り替えることにより滑りが改善します。ただし、分解は自己責任で行いましょう。

床に傷がつく原因が使っている掃除機にあれば、原因に基づいた解決方法があります。ここまで紹介した内容を参考に、使っている掃除機についてチェックしてください。購入の際はメーカー・ヘッドの機能・重さなどを確認して慎重に選ぶことをおすすめします。