虫を掃除機で吸うとどうなるの？｜小さい蜘蛛・コバエなど【サイクロン掃除機では？】

小さい蜘蛛や・蚊・コバエ・ゴキブリなど、家で虫を見かけることは多いですよね。虫を見たら素早く退治したいですが、中には虫が嫌いな方もいるかと思います。そうなると、手で触れて駆除するのではなく掃除機で気楽に駆除したいですよね。

しかし、ここで「掃除機で虫を吸うのは大丈夫なのか」「逆に掃除機の中で虫がわくのでは？」という疑問が生まれます。そこで今回は、虫を掃除機で吸う行為について詳しく解説。掃除機で吸っていい虫やだめな虫、掃除機で吸った虫はどうすればいいのかなど、さまざまな角度から見ていきましょう。

また、虫取りに最適な掃除機用ヘッドや、掃除機を使わずに虫を駆除できるアイテムもご紹介します。手で触れずに掃除機や駆除アイテムで虫を退治したい方は、ぜひ参考にしてください。

掃除機で吸い込んだら死んでしまう虫は、掃除機の中でトラブルを起こすことがありません。以下に挙げる小さい虫は、掃除機で吸うとゴミに埋もれて窒息する可能性が高いです。

• アリ
• 蜂
• ダニ
• ハエ
• 小さい蜘蛛など
• 蛾

また、カメムシも掃除機で吸うと窒息する虫の1つです。しかし、カメムシは危険を察知すると臭い液体を放出します。掃除機で吸うとその特性を発揮し、窒息しても掃除機の中が臭くなってしまうのであまりおすすめしません。

ちなみに、メーカーによっては掃除機で虫を吸うことを推奨していないので気を付けましょう。

基本的に、以下に挙げるような大型の害虫は吸わない方が安全です。

• ゴキブリ
• 大きい蜘蛛
• ムカデ
• カマキリ
• ゲジゲジなど

これらの虫も掃除機内で窒息することが考えられますが、生命力が強いため生きてる場合も。また、卵を持っている場合もあるので繁殖したら大惨事です。

特にゴキブリなどの害虫は、卵を持っている場合があります。仮に虫が死んでも、卵が生き残ることはあり得ます。掃除機内でその卵がふ化して虫が繁殖すると大変です。また、親の虫が生きていて産卵してしまう可能性もあります。

虫を吸ってしばらくしてから掃除機のゴミを確認し、害虫が大量に繁殖していたら…想像しただけでゾっとしますね。掃除機で虫を吸う際は、卵を持たない虫のみを吸ってください。たとえ吸ってしまっても、そのまま放置することは避けましょう。

日立などのメーカーは、掃除機で虫を吸うことを推奨していません。万が一吸ってしまった場合は、すぐに運転を止めて虫を取り出すようにという回答を出しています。掃除機はあくまでも掃除用具であり、虫を駆除するための道具ではないことを頭に置いて利用しましょう。

掃除機で吸った虫は、中で生きていたり卵がふ化したりすることも考えられます。虫が苦手な方にとっては不安ですよね。こわいからといって放置はしない方が賢明です。そこでここからは、掃除機で虫を吸った後の対処法を解説します。

掃除機で虫を吸ってしまったら、紙パックを塞いですぐに交換・処理するのが1番です。紙パックに虫が入ったままにするのは不衛生ですし、何より掃除機の排気が虫の入った紙パック内を通ることになるので臭いトラブルも懸念されます。

虫が生きているか不安な場合は、紙パックを取り出して殺虫剤をかけるのがおすすめです。ただし、殺虫剤を掃除機で直接吸うと、モーターに引火して危険なので気を付けましょう。

掃除機でゴキブリを吸っても中でまだ生きている場合があります。その場合は駆除するために、粉状のホウ酸を掃除機で吸いましょう。そうすることでゴキブリがホウ酸を吸い、触れることなく駆除が可能です。ただし、大量に吸ってしまうと詰まりや故障の原因になります。

ホウ酸を吸ってもゴキブリが本当に死んだかどうかは紙パックを取り出すまで分かりません。そのため、最終的には速やかに紙パックを処分する必要があります。上記でおすすめのホウ酸を紹介しているので、合わせてチェックしておきましょう。

ダイソンなどのサイクロン掃除機は、吸った空気を回転させてゴミを弾き飛ばすのが特徴です。通常の掃除機に比べて吸引物が激しい動きをするため、虫を吸うとバラバラになることがあります。つまり、虫をより確実に退治できるのです。

しかし、ダストカップが透明なため虫を直接見ないといけません。モデルによってはゴミ捨ての際に虫に直接触れる必要があり、虫嫌いの方にはハードルが高いです。また、サイクロンであっても虫によっては死なない場合があるので気をつけましょう。

通常の掃除機は虫の駆除に適していないので、吸引してもゴミと一緒に同じ場所に溜まってしまいます。しかし、今では虫取り用の専用ヘッドが販売されています。掃除機を虫退治アイテムとして使いたいなら、以下の商品がおすすめです。

100均などで販売されている道具を使用するのもおすすめです。販売2ヶ月にして生産分がほとんど売り切れてしまった「ゴキすぅ～ぽん」は、製品を掃除機の先端に取り付けるだけで、非常に手軽にゴキブリの死骸が処理できると話題になりました。

「ゴキすぅ～ぽん」を使用するための手順は以下のようになります。

• 掃除機のノズルに本体を取り付ける
• 掃除機のスイッチを入れる
• ノズルを利用して、害虫を捕獲
• 付属のフェルト玉2個を連続で吸い、蓋をする
• そのまま、本体ごとゴミ箱に捨てる

掃除機で虫を駆除するのは一見効率的に見えますが、中で虫が生きていたり卵を産んだりすることを考えると適しているとは言えません。そこでおすすめなのが、掃除機ではなく虫取り専用アイテムで虫を駆除することです。

小さい虫は掃除機で吸うだけで退治できますが、ゴキブリなどの虫になると掃除機内で生きている場合があります。特に、卵を持った虫を吸うと中でわいて大変なことになるので気をつけましょう。