買ってはいけない掃除機とは？｜キャニスター型・コードレス型の選び方など

掃除機を購入する際に何に気を付けていますか？ひと口に掃除機といっても、形状・機能・デザインなど種類が豊富なので何を選べばいいのか悩んでしまいます。有名ブランドなら安心ですか？それとも価格が安いものを探しますか？

毎日のように使用する掃除機だからこそ、購入には失敗したくありません。しかし、選び方を間違えると掃除機を使用する度にストレスを感じてしまい、結果として後悔に繋がります。掃除機にはさまざまなタイプがあり、それぞれに特徴が異なります。「買ってはいけない掃除機」と言い切れるものはありませんが、ご自身の用途にあった掃除機を選ぶのが大切です。

そこで、後悔しないため、おすすめしない掃除機の情報や掃除機の選び方を紹介します。ロボット・キャニスター・スティックなどタイプ別掃除機の特徴を解説、コードレスやコードありのメリット・デメリットも見ていきます。また、おすすめ掃除機もピックアップし、人気のダイソンやアメリカで有名なシャークの掃除機もセレクトしているので参考にしてください。

必ずしも有名メーカーだからいいかと言えば、そうではありません。どのメーカーでも不具合の発生や、ご自身の用途にマッチしない可能性はあります。しかし有名メーカーであれば、トラブルが起きたときに修理や返品に応じてもらえる場合が多いため安心です。

対して無名メーカーの場合、保証やアフターサービスがないケースがあります。特に口コミなどリアルな声が確認できない掃除機は、製品自体も壊れやすく長持ちしない可能性もあるので要注意です。

特にネットで購入する場合は、口コミ・レビューなどリアルな消費者の声に注目しましょう。もちろん自由に書き込みできる口コミは、すべての情報が正しいとは限りません。しかし、極端に低評価の口コミ・レビューが多い場合は購入を控えるのをおすすめします。平均的に見て満足度の低い商品であると推測できるからです。

掃除機の重量は使い勝手を左右する大事なポイントです。重すぎると持ち運びしにくく、結果的に掃除するのが億劫になります。商品によっては4kg以上の掃除機もあるので、購入前に重さをしっかりチェックしてください。

キャニスター型は3kg以下・スティック型は2kg以下・ハンディタイプは1.5kg以下を目安にすると、重すぎず扱いやすいのでおすすめです。

掃除機の種類と集塵方式の相性も大切なポイントです。集塵方式は紙パック式とサイクロン式の2種類あります。それぞれの特徴を紹介しますので、参考にしてください。

• 紙パック式：吸引力が強いが、紙パックの購入代がかかってしまいます。
• サイクロン式：消耗品の購入が不要ですが、ゴミ捨て時にホコリが舞いやすく、フィルターなどのお手入れが必要です。

もしカーペットの掃除に掃除機を使いたい場合は、パワーブラシ付きの商品を選んでください。パワーブラシはヘッド部分のブラシが回転して、カーペットのゴミが取りやすくなっています。パワーブラシが付いていないとゴミがなかなか取れず、掃除に時間がかかってしまうので注意してください。

スティック型は縦置きで省スペースに収納できるので、一人暮らしの方にも人気があります。本体にバッテリーを搭載したコードレスタイプも多く、使いたい時にさっと使える手軽さが魅力です。

最近ではバッテリーの持続時間も長くなっており、吸引力に長けたモデルも豊富です。ただし、直接コンセントから電源を取るタイプと比べると連続使用時間には限りがあるため、比較的狭いエリアの掃除に向いています。

キャニスター型は、昔からある車輪がついたタイプの一般的な掃除機です。コンセントから直接電源をとるので最も吸引力が高く、たくさんのごみを集められます。

重くて小回りが利きにくいのがデメリットでしたが、近年のモデルは軽量化・コンパクト化されたものも多く、持ち運びもしやすくなりました。馬力と持久力に優れるキャニスターは、メインの掃除機としておすすめです。

ロボット型は自動で掃除をしてくれるタイプの掃除機です。外出中や忙しく作業をしている間に、掃除を済ませてくれるため、常に部屋をきれいな状態を保てます。

段差や障害物がある場所が苦手な印象がありますが、近年の高性能モデルなら段差や障害物にもしっかり対応できます。外出が多い人や、掃除に時間をかけられない人におすすめの掃除機です。

ハンディ型はコンパクトで軽量なため、持ち運びのしやすいが特徴です。車内やソファの隙間、窓のサッシなど細かい場所の清掃に向いています。

広い床面などの掃除には不向きですが、アタッチメントを変えれば、布団やマットレス・絨毯などに使用できるものもあり、幅広く活用できます。

ゴミの収集方法には、紙パック式・サイクロン式の2つがあります。以下の表では、それぞれの特徴を解説しています。

ヘッドの種類は、主に「モーター式」「モーター式（自走式）」「エアタービン式」「フロア式」の4つに分類されます。集塵力はヘッドの性能によって大きく異なるものです。以下の表でそれぞれの特徴をご覧ください。

掃除機の電源タイプは、充電式（コードレス）と電源コード式の2パターンです。以下の表でそれぞれの特徴をまとめています。

「吸込仕事率」は掃除機がゴミやホコリを吸い込む能力を表した数値です。W数で示され、数値が大きいほど吸引力が高いと意味します。300W程度の吸込仕事率があると、細かいゴミやホコリを吸い取れる言われています。

ただし、吸込仕事率は吸引力の強さを表したものなので、実際の掃除能力を示す数値ではありません。吸込仕事率が高いからといって必ずしも高性能な掃除機ではないので、あくまで目安としてチェックしてください。

頻繁に使用する掃除機だからこそ、重いと感じてしまうとそれだけで掃除するのが億劫になってしまいます。そのため、気軽に手に取れる重さを意識して選ぶようにしましょう。

スティック型は軽量タイプも豊富ですが、近年キャニスター型も軽量化が進んでいます。最近では本体2.9kg以下の軽量のキャニスタータイプが人気です。

掃除機の動作音の大きさは、db(デシベル)の単位で表記されます。数値が大きくなるほど、音が大きくなります。あくまで目安ですが、騒音を気にされる場合は、最大が60dB未満の製品がおすすめです。オフィスでの使用や、マンションなどで夜間や早朝に使用する場合は、さらに騒音値が小さいものを選びましょう。

いくらパフォーマンスに優れていても、メンテナンスの手間がかかると負担になります。ダストカップやフィルターが丸洗いできるタイプ、またそれぞれのパーツが取り外しやすい(洗いやすい)ものがおすすめです。メンテナンスの負担が少なく、掃除機を清潔に保てるかどうかもチェックしておきましょう。

ダイソンは世界で初めてサイクロン式の掃除機を開発した、イギリスのメーカーです。デザインが特徴的なので、一目でダイソンの掃除機だと分かる個性があります。

他のメーカーに比べると値段は少々高めですが、強力な吸引力には定評があります。カーペットに絡んだゴミまでしっかり取り除きたい方におすすめです。ただし、やや音が大きいので騒音が気になるシチュエーションでの使用には注意してください。

言わずもがな安心の国産メーカーです。排気がクリーンなモデルが多く、換気が難しい状況や小さなお子さんがいる場所など、空気の汚れが気になる場合におすすめできます。

紙パック式掃除機のラインナップが豊富なほか、最近では超小型のコンパクト掃除機が注目を集めています。一人暮らしのワンルームなどで小回りの利く掃除機をお求めの方は、ぜひチェックしてみてはいかがですか？

使いやすさと性能のバランスが取れた掃除機が多く、国内総合家電メーカーの安心感もついてきます。キャニスター部門ではランキング上位となっており、実力は折り紙付きです。

紙パック式のコードレススティック掃除機など、他社ではなかった仕様の製品も数多く展開されています。バランスの整ったアイテムの種類が豊富なので、万人におすすめできるメーカーです。

こちらも国産の有名家電メーカーです。東芝では、特に静音性に特化した製品ラインナップが豊富です。メジャーな製品から、省エネに力を入れた製品、フィルターレスの本格的なサイクロン式掃除機など、幅広い仕様のモデルを展開しています。また、比較的安価な製品が多いのも嬉しいポイントです。

シャープは日本で初めてサイクロン式の掃除機を発売したメーカーです。シャープのサイクロン式掃除機はフィルターレスで、ごみを小さく固めて捨てられる機能が搭載されています。

これまでのサイクロン式の欠点であった、ごみを捨てる時に手が汚れる欠点をカバーする工夫が好印象です。また、軽量で操作性に優れたモデルも多いので、使い勝手の良さを重視する方にもおすすめです。

三菱はデザイン性の高い掃除機を多く販売しています。毎日のように使用する掃除機は、つい部屋に出しっぱなしの状態になりがちですが、三菱の掃除機ならインテリアに馴染むモダンなデザインが豊富です。お部屋の一部としてデザイン性を重視する方におすすめのメーカーです。

マキタは電動工具をメインに製造しているメーカーです。充電が早くバッテリーの持続時間も長い、本体が軽いなど、十分な使いやすさとコスパの良さから、業務用として使用されるのもしばしば。特に、コードレス式の掃除機は根強い人気です。吸引力はそこそこですが、取り回しの良さを重視する方にはおすすめできます。

アイリスオーヤマの掃除機の特徴は、なんと言っても価格が安く、吸引力に優れている点。自走式のパワーヘッドが搭載され、しっかりとゴミをキャッチしてくれます。軽量タイプ・サイクロン式・紙パック式・コードレスなどラインナップも十分で、どれもお値段以上の機能で満足度の高いメーカーです。

シャークはアメリカで広く知られた掃除機メーカーです。ハンディ部分が1kg未満と軽いのに、パワフルな吸引力で掃除の労力を軽減してれます。独自開発のヘッドはさまざまな床に対応しています。ノズルを外せば高い所の掃除が簡単です。

ゴミはワンタッチで手を触れずに捨てられます。ダストカップやフィルターは取り外して水洗いが可能です。中には自動ごみ収集ドックが搭載されたモデルもあり、ゴミを捨てる回数が格段に減らせます。生活を楽にしてくれる利便性の高い掃除機です。